「ダメって言えばよかったのに」
──そんなふうに、自分を責めたこと、ありませんか?
でもね、それって“弱さ”じゃないんです。
むしろ、人の顔色を察して、空気を読んで、ちゃんと相手を立てようとする「優しさ」だと、僕は思ってます。
こんにちは。僕は、都内でメンズエステ店を経営していた元店長です。
いろんな子の面接をして、いろんな悩みや不安に触れてきました。
今回の記事では、「お店に興味はあるけど…怖い人に当たったらどうしよう」
そんな不安を抱えながら、なかなか一歩が踏み出せないあなたに、
少しでも安心してもらえるような“視点”と“選び方”をお伝えします。
「怖い人に当たったらどうしよう」──その不安、間違ってません

「メンズエステ」って、わかりにくいですよね。
働く前は特に、“どんな人が来るのか”がまったく見えない。
だからこそ、怖い。これは自然なことです。
- 「セクハラされそうで怖い」
- 「酔ってる人とか、横柄な人が来たらどうしよう」
- 「もしトラブルになっても、自分が悪者にされそうで不安…」
こんなふうに考えてしまう子、たくさん見てきました。
でも、それって**想像力があるからこそ出てくる“予防の感情”**なんですよ。
むしろ、「平気でしょ!稼げるし!」ってノリで飛び込んで、
後から泣きながら辞めていく子のほうが、ずっと心配だったくらいです。
「断ったら怒られるかも…」──NOが言えない子ほど、危ない場所もある
お客さんとの距離感って、本当に繊細です。
特に、“優しい子”や“まじめな子”ほど、ちょっと強めに言われると断れない。
僕の店にも、そういう子が何人もいました。
- 「他の子はOKだったけど?」
- 「少し触れるだけだし、いいよね?」
- 「嫌なら言ってよ~(でも空気は押してくる)」
…この手の“ジャブ”は、優しい子を見分けて仕掛けてきます。
でもね、本当は悪いのはあなたじゃない。
「断られたときに、引き下がれない客」や「強要を止めない環境」が悪いんです。
だから、最初に知っておいてほしいのは、
「断れないなら、断らなくて済むお店を選ぶ」っていう考え方があるということ。
セラピスト同士の“人間関係の空気”も要注意です
ここ、正直あまり話されないけど、地味に大事です。
女の子同士の関係性で辞めていく子、めちゃくちゃ多いです。
- 人気の子に気を使いすぎて、待機所にいられない
- グループLINEで疲弊して、メンタル崩れる
- スタッフよりも、セラピストが怖かったっていう声も…
“悪い人”がいるんじゃなくて、“気を使いすぎる空気”があるだけで、
人間関係にトラウマがある子はどんどん萎縮しちゃう。
僕が運営していたお店では、「1人で完結できる働き方」を意識して、
・個室待機制
・雑談グループなし
・SNSの営業強制なし
…といった工夫をしていました。
だからこそ、「人に気を使いすぎて疲れる」って子でも、無理せず続けられたんです。
“優しい子”が安心して働けるお店の見分け方
では、どうやってそういう環境を見極めたらいいのか?
元店長として、僕が一番リアルに伝えたいのは、面接の空気と言葉の選び方です。
① 面接で「NOって言っていいですよ」とハッキリ伝えてくれるか
モヤっとした説明をされる店は、たいてい“察して文化”です。
ハッキリ断っても「大丈夫」と明言してくれるお店を選びましょう。
② クレーム対応や客層への配慮があるか
「変なお客さんは基本NGにしてます」
「トラブルあったらすぐスタッフが介入します」
──こういった具体的な対応が聞けるかどうかで、信頼度は全然違います。
③ 女の子同士の“空気管理”をしているか
- 雑談グループへの参加は任意です
- 比較・競争を煽る制度がないです
- 売上で評価されるより、満足度を大切にしてます
これがあるだけで、かなり安心できるはず。
④ スタッフにちゃんと相談できるか
もしお店に「嫌なことを相談できる人」がいなかったら、
それはもう“孤立”です。続けられません。
だから、「何かあったとき、誰が味方になってくれるのか」まで確認しましょう。
“優しさ”は才能です。でも、潰されない環境が必要です
これは声を大にして言いたい。
優しい子って、メンズエステにめちゃくちゃ向いてるんです。
お客さんに気づかいができる。
丁寧な接客ができる。
空気を読みながら癒せる。
でも、それは“ちゃんと守られてる場所”でこそ、発揮できる才能です。
逆に、“優しさにつけ込まれる環境”だと、
その才能は、自分をすり減らす刃物になってしまう。
だから、お願いです。
どうか、「稼げるか」より先に、「ちゃんと守られるか」で選んでください。
「怖いのは、あなたのせいじゃない」──相談だけでも、してみてください
人間関係に悩んできた子ほど、
「自分がまた傷つくんじゃないか」って警戒心が強いです。
でも、それは正しい感覚です。
そして、その感覚があるからこそ、ちゃんと合うお店を見極められます。
無理に強くならなくていい。
“NOって言えない自分”を責めなくていい。
大切なのは、そういうあなたのまま、安心して働ける場所を選ぶこと。
そのために、まずは「相談だけ」でもしてみてください。
聞いてみて、合わないと思ったら断って大丈夫。
“あなたの感覚”を信じていいんです。
📩 優しい子が、ちゃんと守られながら活躍できる場所──
それは、ちゃんと存在します。
必要なときに、あなたの味方になれる人が近くにいたら、うれしいです。

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