誰だって“認められたい”気持ちはある
メンズエステで働き始めて、ふと耳にする「チップ文化」。
「え？チップって本当にあるの？」と驚く新人さんもいれば、
「指名もあるし、チップまで…もらえる子って何が違うの？」と、心のどこかで焦ってしまう人もいるかもしれません。
でも、焦らなくて大丈夫です。
チップって、「もらえる・もらえない」の単純な話じゃなく、
その背景には、“評価されたい”“自信を持ちたい”という、とても人間らしい気持ちがあるから。
今日は、元メンエス店長の虎やんが「チップ」にまつわるリアルと、
あなたの気持ちに寄り添って伝えたい“本当に大事なこと”をお話しします。
チップって、実際どうなの？
正直なところ、チップをくれるお客様は確かに存在します。
それは「嬉しかった」「また来たい」「感謝してる」そんな気持ちの表れ。
でも、金額は数百円〜数千円とさまざま。
毎回もらえるわけでもないし、もらえたから“勝ち”という世界でもありません。
むしろ、チップ＝お客様の気まぐれ。
気分次第でもらえることもあるし、どれだけ丁寧に接客してもゼロのときもある。
だからこそ、チップの有無だけで自分の価値を測らないでほしいんです。
チップがもらえる“セラピストの共通点”
とはいえ、やっぱり気になるのが「チップをもらいやすい人」の特徴。
ざっくりまとめると、こんな共通点があります。
✔「自分の価値を押し付けない」
→ 技術や会話を一方的に“提供”するだけではなく、
お客様の反応を感じながら柔軟に接する余裕がある人。
✔「ありがとう」を自然に言える
→ 小さなことにもお礼を言える人は、相手に気持ちよさを残します。
感謝の言葉が、結果として“お返し”としてのチップになることも。
✔「自信があるけど、出しゃばらない」
→ 自信がないと“媚びる”か“強がる”かのどちらかに寄りがちですが、
自然体で接する人には、お客様も安心して心を開きます。
「もらえない＝ダメ」じゃないよ
ここが一番伝えたいところです。
チップをもらえないと、「私、向いてないのかな…」って落ち込んでしまう人がいます。
でもそれ、まったく違います。
チップって、お客様の気分やその日の体調、財布の余裕、そもそも「チップ文化」に慣れてるかどうかなど、あなたの努力以外の要素が大きいんです。
だから、もらえなかったからといって、自分を責めないで。
むしろ、“もらえたとき”のほうが特別で奇跡。
そこに執着しすぎると、疲れてしまいます。
「お店にバレるとマズい？」──トラブル回避のために
チップを渡されて戸惑うのは、店のルールと合っているかどうか。
中には、「現金もらったら裏オプだと疑われるかも」と不安になる声もあります。
基本的に、健全店なら「チップ＝任意での感謝の気持ち」として許容されていることが多いですが、
トラブルを避けるためにも、以下を意識しましょう：
✅ 直接懐に入れるような“強調表現”は避ける
→ 「これ、内緒ね」とか「特別なご褒美」と言われたときは慎重に。
✅ 金額が高すぎると疑われやすい
→ 万札を折って渡されると、裏オプの疑いをかけられやすい。
✅ 不安なときは即相談を
→ 店長や信頼できるスタッフに、すぐに報告。
“受け取った事実”より“隠していたこと”のほうが、信頼を損ないます。
それでも「認められたい」気持ちは大事にしていい
誰だって、自分の頑張りを誰かに見てほしい。
「ありがとう」って言われたい。
「あなたがいてよかった」って思ってもらいたい。
それが形になったのが“チップ”だとしたら、
それはあなたの接客や存在が、お客様の記憶に残った証。
でもね、本当に大切なのは「自分で自分の価値を信じられること」です。
チップがなくても、お客様の表情や「また来るね」の一言こそが、最も大きな評価なんです。
最後に：迷ったときは、信頼できる人に相談してほしい
メンズエステは、孤独になりやすいお仕事です。
チップをもらった／もらえなかった、裏オプと誤解されないか、
「誰にも言えない悩み」で悩む子がたくさんいます。
でも、だからこそ──
「ちゃんと相談できる相手」を見つけてほしい。
それが信頼できる店長かもしれないし、
現場をよく知るスカウトさんかもしれません。
そして、お店選び。
ルールが曖昧で放置されているようなお店では、
“もらったチップ”がトラブルの火種になってしまうこともあります。
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