その“なんとなくの違和感”、ちゃんと向き合っていいんです。
「最近、なんだかしんどいな…」「このお店、私に合ってないかも」
メンズエステで働いていると、ふとそんな風に思う瞬間ってありますよね。
でも、「移籍って裏切りになるのかな…」「今より悪くなったらどうしよう」って、なかなか踏み出せなかったりもして。
自分は元メンエス店長として、たくさんのセラピストさんたちの相談を受けてきました。
その中で感じたのは──“モヤモヤを放置したまま働き続けるのがいちばん危ない”ということ。
この記事では、「辞めたい…けど辞めていいのかな？」と迷っているあなたへ、
“移籍のサイン”と“ベストなタイミング”、そして“後悔しないための考え方”を、やさしくお話ししていきます。
移籍を考えるセラピストが増えている理由
最近、「移籍しようか悩んでます…」という相談がとても増えました。
SNSや口コミで他のお店の待遇や雰囲気が見えやすくなったぶん、「もしかして、今のままじゃ損してる？」と不安になるのは当然の流れです。
でも、移籍＝ネガティブな選択ではありません。
むしろ、自分に合った環境を探すのは、“自分を大切にする行動”なんです。
ここでは、なぜ今、移籍を考えるセラピストが増えているのか──その背景を優しく整理していきます。
情報が見えすぎる時代に
最近はX（旧Twitter）やまとめサイトで、「あのお店は月40いってるらしい」とか、「この子SNSやってないのに日給6超え」なんて情報がどんどん流れてきますよね。
比較したくなくても、つい気になっちゃう。
「あれ？私、損してる…？」って思ってしまうのも、当然なんです。
働く環境に“違和感”を覚える瞬間が増えている
メンエスは、お店によってカラーも客層も、ルールもバラバラ。
だから、少しのミスマッチがあるだけで、一気に働きづらく感じてしまうんですよね。
たとえば…
- SNS投稿を強制される
- 太客がつかない
- 変なお客さんばかり紹介される
こんな“ちょっとした違和感”の積み重ねが、やがて「移籍したいかも」に変わるのは、よくある流れです。
「長く同じ店にいなきゃ」が崩れてきている
以前は「短期間で店を転々とするのはNG」と言われがちでしたが、今は違います。
環境を見直すのは“当たり前”だし、自分の身を守るための行動です。
あなたの“辞めどき”かもしれないサイン3選
「なんとなく辞めたい気がする…」と思っていても、明確な理由がないと動けないもの。
でも実は、“なんとなく”の中にこそ、大事なサインが隠れていることが多いんです。
無理して今の環境にとどまり続けるよりも、自分の気持ちを一度立ち止まって見つめ直すことが、未来の働きやすさにつながります。
ここでは、自分がこれまでたくさんのセラピストさんを見てきた中で、「この3つが重なったら、そろそろ潮時かも…」と感じる“辞めどきのサイン”をお伝えします。
① 頑張っても指名が増えない・単価が上がらない
SNSも毎日投稿してる。オプションだって研究してる。
でも、なぜか指名が伸びない…。
それ、あなたのせいじゃなくて、集客や導線の仕組みが悪いだけかもしれません。
「努力が結果につながらない」って、いちばんしんどい状況。
それが数ヶ月続いてるなら、変えたほうがいいかもしれません。
② 店のサポートが雑で不安な思いをした
- 予約ミスが多い
- トラブルが起きた時に放置された
- クレームがきても「で？」みたいな態度
これ、精神的にも危険なサインです。
誰かに守られてる感覚がないと、不安定になって当然です。
セラピストを守れないお店に、未来はありません。
③ 働くたびにストレスが増していく
出勤する前にお腹痛くなったり、嫌な夢見たりしてませんか？
メンエスって「癒しの仕事」って言われるけど、癒しを提供するにはまず自分が安心して働ける環境じゃないと無理なんです。
逆に「もう少し続けた方がいい」ケース
「辞めたいかも…」と感じていても、それが本当に“移籍すべきタイミング”とは限らない場合もあります。
特に、働き始めて間もない頃や、自信を失っているときほど判断がブレやすくなりがちです。
焦って動いてしまうと、また同じ悩みを繰り返すことにもなりかねません。
ここでは、あえて“今はまだ続けたほうがいい”と感じるケースについてお伝えします。
まずは立ち止まって、自分の気持ちと向き合う時間にしてみましょう。
1〜2ヶ月目の新人さんなら、まだ慌てなくて大丈夫
スタートして間もない時期は、わからないことも多いし、慣れるまで不安もあります。
その状態で「やっぱり向いてない…」と判断するのは、ちょっと早いかも。
1〜2ヶ月は、練習期間と思って割り切ってみてください。
自分の課題がまだ整理できていないとき
「今の店での改善点は何か」「次に何を求めるのか」
これがまだ見えていない状態で移籍しても、また同じ壁にぶつかる可能性があります。
気持ちが焦ってるときこそ、一回整理してみると冷静になれますよ。
「移れば稼げる」は幻想なこともある
もちろん、環境が変わって稼げるようになることもある。
でも、「今の自分のままでも稼げる環境か？」を冷静に見ることが大事。
移籍にベストなタイミングとは？
「辞めたい気持ちはあるけど、いつ動けばいいのかわからない…」
そんな風に悩んでいるセラピストさんは本当に多いです。
感情だけで動いてしまうと、次の環境でも同じように迷ったり、後悔してしまうことも。
大切なのは、自分にとってベストな“タイミング”を見極めること。
ここでは、自分がこれまで多くの移籍を見てきた中で「この時期に動いた子はうまくいってるな」と感じたポイントを、分かりやすくお伝えしていきます。
「2〜3ヶ月間、全力でやったのに報われなかった」とき
頑張ったのに結果が出なかった。
これは、「店の構造的に限界だった」というサイン。
変な話、努力してダメだった時こそ、堂々と辞めていいタイミングなんです。
繁忙期の“直前”は狙い目
夏（7〜8月）や年末年始は、新規のお客様が増えます。
この時期に移籍できると、「最初から指名がつきやすい」→「気に入られてリピートが増える」→「短期間で稼げる」の好循環が作れます。
動くなら、繁忙期の“1ヶ月前”くらいを意識して。
「この人なら信じて相談できる」と思えた時
正直、お店の良し悪しは“条件”じゃなくて、“人”で決まります。
担当スタッフやスカウトが誠実か、ちゃんと味方でいてくれるか。
ここを見極められたら、ほぼ勝ちです。
移籍で失敗しないために絶対チェックしておきたい3つのこと
いざ移籍を決意しても、「また同じ失敗をしたらどうしよう…」という不安はつきもの。
だからこそ、次に選ぶお店では“条件”だけで判断せず、自分に合うかどうかを見極める視点がとても大切です。
実は、移籍に成功する子たちには共通している“見ているポイント”があります。
ここでは、これまでたくさんのセラピストさんを見てきた店長の立場から、移籍前に必ずチェックしてほしい3つのポイントをお伝えします。
① 条件よりも「誰がいる店か」で選ぶ
バック率が高くても、太客が全然いない店だと稼げません。
大事なのは、「どんな子がいて」「どういう層のお客さんが来るのか」。
可能なら、在籍の女の子のSNSを見て“カラー”を掴んでおくと◎。
② SNSや宣伝の強さを見る
店の公式Xがちゃんと動いてるか。リツイートしてくれるか。
これ、けっこう大事です。
「投稿頑張っても誰にも届かない」状態は消耗しますから。
③ 体験入店は絶対やる
1日だけでもいいので、空気感を感じるのはめちゃくちゃ大切。
スタッフの雰囲気、客層、清掃状況、連絡のやりとりの丁寧さ──ぜんぶ肌で感じられます。
最後に｜迷ったら、まず“話して”みてください
「今の店を辞めた方がいいのか、正直わからない」
そんな風に感じているなら、それは動くべきサインです。
でも、いきなり移籍する必要もないし、焦って決める必要もない。
まずは、自分の気持ちを誰かに話すことからで大丈夫です。
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